Apple TVからHomePodの音量を操作するときの音量の変化量について | Atelier Maya

Apple TVからHomePodの音量を操作するときの音量の変化量について

概要

 Apple TVのオーディオの出力先をHomePodにした場合、Siri Remoteなどから音量を操作してもスライダが表示されるだけで、数字では表示されません。しかもそのスライダを見るに、スライダ内で変化する量は音量が大きくなる程大きくなっているように見受けられます。内部的には数値があるのは当然で、開発者向けにはその数字を取得する方法もあるのかもしれませんが、あいにく私は開発者ではないため別の方法で音量の変化量を調査しました。

 なお、音量が大きくなる程変化量が大きくなるのは、デシベルスケールで表示していないために使いやすさを優先させた結果だと思います。音量をデシベルスケールで表現することと割合で表現することとの違いについては本ページでは扱わないため、両者の違いを調べてからこのページを読むことをおすすめします。

調査方法・調査環境

 スライダの表示から変化量を割り出すため、iPhoneのホームアプリでHomePodの項目を開き、Siri Remote(第3世代)のボリュームボタンで操作して得られる0~25の全26段階についてボリュームスライダの映った部分をスクリーンショットし、その開始点と終了点をピクセル単位で計測しました。

 調査環境は以下の通りです。

・Apple TV 4K(第3世代)

・Siri Remote(第3世代・Apple TV 4K(第3世代)付属品)

・HomePod mini(ステレオペア・Apple TV 4Kのデフォルトオーディオ出力先)

・iPhone 15 Plus(スクリーンショット水平解像度:1290)

結果

 スクリーンショット上で圧縮や中間色表現などの都合により1ピクセル程度の誤差が生じている可能性があるものの、目測による変化量は順に14ピクセル(1段階目)、11ピクセル(2段階目)、22ピクセル(3~9段階目)、43または44ピクセル(10~24段階目)、39ピクセル(25段階目)となりました。1段階目と25段階目だけ隣り合うものと数ピクセルの差が出ていますが、これを画面表示上の都合として、1段階目を11ピクセル、25段階目を44ピクセル、また10~24段階目をすべて44ピクセルとして扱うと、三者は1:2:4と簡単な整数比に置けます。

 よって、11ピクセルを1として扱うと、各段階の変化量は1(1~2段階目)、2(3~9段階目)、4(10~25段階目)となり、25段階の合計は80となります。各々の累積値を1.25倍し、一般的なテレビと同じように全体を100としたスケールに置き換えると、0~20までは小数値が出てきますが、20以上では5刻みで変化する、といえます。

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